金属造型MAF 製品Q&A

METAL ART FACTORY Question and Answer

アイアンフライパンQ&A

鉄のフライパンは取り扱いが難しくないですか?

ある程度の慣れとお手入れは必要ですが、コツを掴んでいただければこれまでお使いのフライパンと同様にお使いいただけるかと思います。

鉄のフライパンは価格が高く感じます。

一般的に売られているテフロンなどでコーティングされた安価なフライパンの寿命は、使い方にもよりますが約2~3年と言われており、コーティングの効果が無くなると買い換える方が多いようです。
鉄のフライパンはきちんとお手入れをしていただく事により、それらより数倍~数十年は長持ちすると言われています。当工房でも40年物の鉄のフライパンのメンテナンスをお受けしたこともあります。
この事から価格/寿命の点で比べても、鉄のフライパンを選択する価値はあるのではないかと考えます。

鉄のフライパンは重いので疲れそうです。

目安として、30cm、木のハンドルのフライパンで約880gの重さがあります。
お手持ちのフライパンと比べ、扱いやすいサイズをご選択ください。

IH調理器でも使えますか?

MAFのフライパンは使いやすさを考え、1.2ミリと薄くお作りしております。
近年のIH調理器はフライパンの円周部分を短時間で高温にするため、底の円周部分が伸び、底面中央部が山なりにふくらむ現象が起こる場合がございます。
IH調理器でご利用の場合は中火からフライパンを温め、全体が温まってから強火でご使用ください。
もし、形がひずみ大きな音が鳴るなどの場合は叩き直しいたします。
修理のご依頼やご質問等は下記までお問い合わせください。

金属造形工房MAF
住 所:〒581-0041 大阪府八尾市北木ノ本1-48
電話番号:072-992-8021
FAX:072-992-8023

鉄のフライパンはこびり付きやすいと聞きます。

鉄のフライパンはテフロンなどでコーティングされたフライパンに比べ、熱の伝導率に優れています。
火力や使用方法によっては多少こびり付く事もあり、 「調理する材料に見合った火力」「適正な油の量」が重要です。 また使用しているうちに表面に油膜が形成され、焦げにくく、こびり付きにくくなっていきます。

MAFのフライパンでは、焼き面に細かい凹凸を付けるヘアライン加工をほどこしています。
微細な凹凸ですがここに油が馴染むことでこびりつきにくさを実現しており、購入されたお客様からも「こびりつきにくい」との声をいただいております。

それでもこびり付いてしまいます。

使い始めは油を使った調理を行ってください。使い続ける事で表面に油膜が形成され、焦げにくく、またこびり付きにくくなってゆきます。また、固くこびり付いてしまってもその部分をしっかり落とす事でまたお使いいただけます。
お手入れや皮膜については「Q 使用後のお手入れは?」もご覧ください。

初めて鉄のフライパンを使う時は?

ここでは一般的な最初の「油ならし」の方法をご紹介いたします。
1. フライパンを中火以下の火力で加熱してください。
2. しばらく経つと、ふつふつとフライパン表面から煙が上がるので火を止めます。
3. 計量カップ半分程度(フライパンのサイズにより調整してください)のサラダ油をフライパンに入れ、弱火であたためながら全体に油をなじませます。
4. 2~3分加熱し、かすかに油煙があがったら油をオイルポットなどに戻し、キッチンペーパーなどで油をすり込むように拭きます。
はじめの油ならしをすることで新品のフライパンの表面に油膜を作り、こびり付きにくくします。

普段の調理に使う時

普段の調理の際は以下の要領で油をまわし、お使いください。
1. フライパンを中火以下の火力でしばらく加熱します。
2. 料理に応じた油をフライパンに入れ、フライパン全体に油をなじませます。
  MAFのフライパンには焼き面に細かい凹凸のヘアライン加工がされていますので、少量の油でも十分に馴染みます。
3. 油が十分にあたたまったら、食材を入れ調理を開始してください。

使用後のお手入れは?

鉄のフライパンの使用後は洗剤を使わずお手入れするのがおすすめです。
1. 調理後はなるべる時間を開けずにスポンジ、たわしなどを使い水、またはお湯にて洗います。
力を入れすぎると形成された皮膜が取れてしまいますのでご注意ください。
2. 軽く水を切ってください。キッチンペーパーなどで拭く場合は擦らずに、水気のみを拭き取るようにしてください。
3. コンロで中火にかけ、残った水分を蒸発させます。フライパンが十分冷めてから片付けてください。

水洗いだけでは衛生面が気になる、という場合は食器用洗剤を極少量ご使用ください。また強く力を入れて擦りすぎないようにしてください。油でならした膜が取れますが、次回使用の際にしっかり油まわししていただくことで、普段どおりにお使いいただけます。

固くこびり付いてしまいました。

MAFのフライパンはこびり付きにくい加工をしておりますが、鉄のフライパンの特性上、どうしてもこびり付く事もあります。固くこびりついてしまった場合は、フライパンに少量の水またはお湯を張り、火にかけて煮沸してください。
焦げ付きがやわらかくなったら、フライ返しやたわしなどで優しく焦げを取り除いてください。
(やけどにご注意ください)その後は通常のお手入れと同様、水気を切り保管します。

固くこげつき、どうしても取れない場合は金たわしなどで焦げを取る事もできます。
その時、表面に形成された皮膜も一緒に取れてしまう事があります。焦げを取った後に「Q 初めて鉄のフライパンを使う時は?」を参考にお手入れしてください。

料理をしたら黒っぽかったフライパンが白っぽくなりました。

鉄のフライパンに酸性やアルカリ成分が含まれた食材や調味料を使用すると、形成された皮膜が取れ白っぽくなることがあります。これは自然な現象であり、体内に入っても害はありませんのでご安心ください。
そのまま使用しているうちに、また油膜が形成されまたこびりつきにくくなっていきます。

銅フライパン・銅玉子焼きパン

銅フライパン・玉子焼き器Q&A

銅のフライパンや玉子焼き器で気をつける事は?

銅は酸性や塩素に弱いため、料理を入れたままにしておくと色や味の変化が起こります。
調理後はできるだけ早めに鍋から他の器へ移すようにしてください。

銅製品を使った後はどうすればいですか?

銅製品は湿気を嫌います。ご使用後はスポンジと洗剤を用いて洗い流し、水気をよく拭取ってください。水気を拭取った後、軽く火にかけて水気を飛ばすと残った水分も十分に飛ばす事ができ、よいコンディションを保てます。

使っているうちに、色が変わってきました。

長くお使いのうちに飴色に変化することがありますが、問題なくご使用いただけます。赤い銅の色味がお好みの場合は、塩にお酢を混ぜ練り歯磨き状にし、布巾などで磨いてください。
時々磨いていただく事で色を保ち、料理面は磨くことできれいに保てます。

銅製品はIH調理器で使えますか?

オールメタル加熱方式のIH調理器であれば、銅製品はご使用いただけます。お使いのIH調理器の説明書などをご確認ください。ただし、火力がガス調理器に比べ弱くなるといわれています。
また、ガス調理器用の製品をIH調理器でご使用いただいた場合、底面がIH対応ではないため底面の接地状態によりご使用いただけない場合がございます。
MAFのフライパン(鉄・銅に限らず)をご購入後、ガスからIHへ調理器をご変更された場合は、そのままではご使用いただけない場合があります。その際はIH用への再加工を修理対応にて承りますのでご相談ください。

銅のフライパン・玉子焼き器で他に気をつける事はありますか?

空焚きは品物を傷めます。絶対に避けてください。

銅のフライパン・玉子焼き器が焦げ付いた時は?

焦げ付いた時は水を張り、しばらく置いておくことで焦げ付きを取り除きやすくなります。頑固な汚れは水を入れ火にかけて煮た後、たわしや歯ブラシでこすり落としてください。(煮沸した場合は大変熱くなっていますので火傷にご注意ください)

長期間使わない場合の保管方法は?

長期間使用しない時は、薄く食用油をひき、新聞紙などに包んで保管してください。

市販されている銅製品には錫でコートされたものがあります。MAFの銅製品との違いは?

過去、食品に接触する銅製の器具または包装容器には錫、または銀をメッキするという製造基準が食品衛生法に基づく食品・食品添加物等の規格基準により定められました。
しかし法律の制定後、銅の産出やその性質の研究が進んだ現代ではメッキが必ずしも必要ではなくなりました。MAFでは錫を引いたものもお作りしておりますが、外見上や使用上に問題は見られないので錫引きをしておりません。

銅のフライパン・玉子焼き器を鉄製品と比べてどんな違いがありますか?

銅は熱の伝導率が非常に良く、中火または弱火でも十分調理ができ、低温でじっくり火にかける必要のある料理や、お菓子などの調理にも向いています。
調理時に使うへらやしゃもじは樹脂または木製のものをご使用ください。
また、銅には大腸菌、ブドウ球菌を7時間で殺菌する作用があるといわれており、O-157病原性大腸菌の発育が認められず極めて高い抗菌作用があるともいわれています。
その他、銅のフライパンで調理した料理に溶け出した微量の銅には、血液中のヘモグロビンを作る鉄分の働きを助ける効果があります。鉄分を摂っていても銅が不足し貧血になる場合もあり、これを銅欠乏症貧血といい、身体に必要な栄養分を摂る効果もあります。

MAFの銅フライパンでは、焼き面に細かい凹凸を付けるヘアライン加工をほどこしています。
微細な凹凸ですがここに油が馴染むことでこびりつきにくさを実現しております。
末永く時短省エネのMAFの銅製品をご愛用ください。

炭ストーブ「カルシファー」Q&A

炭のストーブは薪ストーブと何が違うのでしょうか?

薪ストーブではナラやクヌギなどの薪燃料を使用しますが、MAFのアイアン炭ストーブ「カルシファー」は炭を使用します。 燃料用の炭にも様々な種類がありますが、オガクズを圧縮加熱成形したオガ炭が扱いやすく、MAFのストーブに向いており、入手も薪と比べて容易です。
また、薪ストーブと違い煙突の設置が必要ありません。(定期的な換気で空気の入れ替えが必要です)
瞬間的な熱量は炎を出す薪やその他燃焼系ストーブに比べると劣りますが、遠赤外線の輻射熱でじんわりとやさしい暖かさを感じていただけます。

どんな建物でも使えますか?

炭ストーブはあらゆる家屋に設置することが可能ですが、マンションやアパートなどの集合住宅の場合は、事前に管理会社などへご確認ください。また、全ての住宅、アパート、マンションなどの集合住宅に火災警報器の設置が義務付けられておりこれらが反応し、警報が鳴る場合があります。
以下のようにお試しいただく事によって、警報が鳴るかどうかの確認ができます。ご購入前にご確認ください。

1. 炭を台所のコンロでおこし(炭おこし器などを使用ください)、不要な鍋などに入れます。
2. ストーブを置く予定の部屋の位置へ置き、窓を閉め約30分程度様子を見てください(一酸化炭素中毒にご注意ください)。
3. 警報が鳴る場合は残念ですが、炭ストーブをご使用いただけません。

屋外で使えますか?

アイアン炭ストーブ「カルシファー」は屋内での使用を想定しております。屋外に設置し、雨風にさらされると錆や耐熱塗装の痛みが加速します。
お料理などで一時的に屋外でのご使用は可能ですが、基本的には屋内でお使いください。

本体はどれくらい熱くなりますか?

炭火が十分におこっている状態では、ストーブ内は250~300℃、ストーブ周辺では100~150℃になります。(ご使用の状態、環境により多少異なります)
そのため、火がついている状態では本体に触らないようご注意ください。

炭は火をつけるのに時間がかかりませんか?

炭おこし鍋などをお使いいただくと簡単で早く火をおこすことができます(換気にご注意ください)。ストーブ内で直接火をおこす場合は、紙やチャコール系の着火材を使うと灰や匂い、煙が発生しますので、アルコール系の着火材をご利用ください。

火力を調整する場合はどうすればいいですか?

火力を上げたい場合は、ストーブの戸を開けたり、炭を足したりする事で調整できます。火力を下げたい場合は、ストーブ内より炭を取り出し、火消し壷などに入れ消火してください。
本体は大変熱くなっていますので、炭の追加はトングや軍手などをご用意ください。
ドライヤーなどで風を送り込むと、早く火がつきますが、灰が飛び散る場合がありますので少し離れた場所から風を送ってください。

使っているうちに灰がたまってきました。

ストーブを使用中、灰は灰受けにためてください。炭が半分隠れるくらいまでためておくと、下面の温度を保つと共に、水平燃焼のための空間を確保します。
たまり過ぎた場合はスコップなどを使い灰を取り出してください。取り出しの際は軍手などを装着し、火傷にご注意ください。

炭の消火はどうすればいいですか?

空き缶に砂を3センチほど入れて炭を入れ、蓋をします。缶の下は念のため厚めの木や煉瓦がよいでしょう。約10分ほどで酸素が無くなり消えます。この炭は次回の火起こし時にすぐ着火します。

就寝前に着けたままにしても大丈夫ですか?

就寝前は必ず火を完全に消してください。一酸化炭素中毒の危険があります。火消し壷や水を張ったバケツで炭を完全に消火してからお休みください。

天板ではどんな事ができますか?

水を入れたヤカンなどを乗せお湯を沸かしたり、煮込み料理や料理の保温にお使いいただけます。また、ストーブ内ではホイル調理や焼き芋などをお楽しみいただけます。
ストーブ内での調理では煙が出る事があります。また、大変熱くなりますので火傷にご注意ください。

本体の耐熱塗装がはがれました。

本体の耐熱塗装がはがれた場合は、市販の耐熱塗料ペンなどで補修していただけます。補修の際はストーブが完全に冷めている状態で行ってください。
また、塗料によっては有機溶剤などが含まれていますので換気をしてください。塗料を塗った後、火をおこすと塗料の成分が焼け、においが発生する場合があります。
換気をよくするか、気になる場合は屋外で臭気を飛ばしてください。

本体が錆びました。

火を入れないまま放置したり、水に濡れそのままにしておくと本体が錆びる事があります。ストーブとしての使用に問題はありませんが、気になる場合は金属用のやすりやサンドペーパーなどで錆を落としてください。その後、耐熱塗料の補修ペンなどで補修します。塗料を塗った後、火をおこすと塗料の成分が焼け、においが発生する場合があります。
換気をよくするか、気になる場合は屋外で臭気を飛ばしてください。

Q&Aについては随時追加予定です。